「ひよこが卵から生まれる瞬間を、子どもに見せてやりたい。」
そう思ったのがきっかけで、我が家では孵化機を使ってひよこを孵すことになりました。品種は岡崎おうはん。メルカリで有精卵を購入して、家族みんなでドキドキしながら孵化を待ちました。
結果は——「あれ、なんか思ってたのと違う」。
2回の孵化、猫の悲劇、血管が出ていたのに生まれなかった卵。その全部を正直に書きます。
🐣 品種に「岡崎おうはん」を選んだ理由
我が家は今、2.7m×1.8mの手作り鶏小屋で4羽を飼っています。その出発点が孵化体験でした。
品種選びで岡崎おうはんを選んだのは、日本で開発された純国産の卵肉兼用種で、卵もおいしく肉質もよいと評判の品種だったからです。
- 横斑プリマスロック(♂)× ロードアイランドレッド(♀)の交配で誕生した純国産鶏
- 家畜改良センター岡崎牧場が2008年に開発
- 卵と肉の両方が楽しめる「卵肉兼用種」
- 黒と白のしま模様(横斑)が美しい品種
家庭でニワトリを飼う場合、オスは鳴き声で近隣トラブルになりやすい。できればメスだけ育てたかった——そう思いながら孵化をスタートしました。
🥚 1回目の孵化:6個セット→3羽孵化、そして猫の悲劇
最初に用意したのは小さな孵化機。卵を6個セットして、子どもたちと毎日観察しました。検卵(光を当てて胚の発育を確認する作業)では血管が広がっていくのが見えて、子どもが「本当に生きてる!」と大興奮。孵化当日は家族みんなで見守りました。
生まれたばかりのひよこは小さくて弱い。飼い猫がいる家庭では完全な隔離が必須です。ちょっとした隙が命取りになります。
🔄 2回目の孵化:自動転卵付きに買い替え→血管は出たのに…
1回目の反省を活かして、自動転卵機能付きの12個対応孵化機に買い替えました。今度は7個投入。検卵では7個中8割以上に血管を確認。「今回はうまくいく」と思っていました。
血管が出ていた卵が生まれなかった原因は?
- 湿度管理:孵化直前(18日以降)は湿度70〜80%まで上げる必要がある
- 転卵停止のタイミング:孵化3日前には転卵を止めないといけない
- 温度のムラ:孵化機の端は温度が下がりやすい
どれが原因かは今でも断言できません。でもこれも経験。次に活かせる失敗です。
💡 ブランドへのこだわりを、手放した
2回の孵化を経て、気づいたことがあります。岡崎おうはんの純血にこだわっていたけれど、メルカリの有精卵は何世代か前に別の品種が混ざっていたのかもしれない。別々の出品者から買ったのに、生まれてきたひよこの傾向が似ていたから。
個人出品者の「岡崎おうはん有精卵」は、世代を遡ると別品種との交雑が起きていることがある。出品者に悪意はなく、本人も知らずに起きていることが多い。品種の純血にこだわるなら、孵卵場や認定農場からの購入が確実。
でも——生まれてきてくれた子たちを見ていたら、どうでもよくなりました。
それでも、こうなりゃOK。
そもそも孵化を始めた理由は何だったか。「子どもに命の誕生を見せたい」「自分で育てた鶏の卵を食べたい」——それだけでした。純血かどうかは、その目的とは関係ない。ブランドへのこだわりを手放したとき、ニワトリ飼育がもっと楽しくなりました。
📸 今の4羽たち
今いる4羽はそれぞれ個性があります。大きな白い子、黒白まだらの子、茶色い子たち。雑種かもしれないけれど、みんな元気に育っています。
📝 まとめ:孵化体験は家族の宝になる
この記事で伝えたかったこと
- メルカリの有精卵は品種の純血が保証されないケースがある
- ひよこと猫の同居は完全隔離が必須
- 血管が出ても生まれない原因は湿度・転卵・温度管理にある
- 失敗を含めた体験が、子どもへの最高の教育になる
- こだわりを手放したとき、本当の楽しさが始まった

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