
その当たり前に、ある日ふと恐さを感じた。
スーパーに食べものが並んでいる。お金を出せば手に入る。ずっとそれが普通だと思っていた。
でも、もしそのお金がなくなったら? もし棚が空になったら? 自分は何も作れない。何も知らない。その事実が、じわじわと怖くなってきた。
気づいたのは、遅かった
正直に言う。気づくのが遅かった。
すでに電気・水道・ガス、インフラへの依存は深い。お金がなければ今の生活は一日も続かない。そこまで浸かってしまってから、はじめて「おかしいな」と思った。
でも、だからといって今すぐすべてを変えることはできない。それはわかっている。
そのくらいの気持ちで、始めることにした。
子どもたちに、別の道も見せたい
人はお金というツールで社会に飼われている、と感じている。学校を出て、会社に入って、お金を稼いで、お金で生活する。その仕組みの中で生きることが「普通」とされている。
悪いとは言わない。自分もずっとそうしてきた。でも、それだけが選択肢ではないことを、子どもたちに見せたかった。
自分で食べるものを作れる人間がいる。土があれば野菜が育つことを知っている人間がいる。鶏が卵を産むことを、毎日の当たり前として感じている人間がいる。
そういう選択肢もあるよ、と。どっぷりお金の世界で生きてきた自分が、今さらながら実践しながら見せていきたい。
進むだけが道じゃない
テクノロジーが進んでいる。こうやってブログで発信できるし、自宅にいながら映画も見られる。田舎にいても、都会と遜色ないくらい便利になってきた。
それ自体は悪いことじゃない。このブログだって、テクノロジーがなければ存在しない。
ただ、進むだけが道ではないと思っている。
道というなら、戻ることも道だ。
土に触ること、種を蒔くこと、鶏が卵を産むのを待つこと。スピードも効率もない、その感覚を取り戻すことが、今の自分には必要な気がしている。
今やっていること
実践していること
- 家庭での養鶏(鶏を飼い、たまごを自給する)
- 自然農での家庭菜園(農薬・化学肥料を使わない)
- シマミミズのコンポスト(生ごみを堆肥に変える)
- 鶏糞を畑の肥料に使う循環農業
- 自家孵化(鶏のひよこを自分でかえす)
完璧にはほど遠い。まだまだお金にも社会にも依存している。でも、少しずつ、自分の手で作れるものを増やしている。
このサイトについて
「にわとりの輪」は、家庭で鶏を飼いながら気づいたこと、調べたこと、失敗したこと、うまくいったことを記録するブログです。
家庭養鶏を始めたい人、食料をちょっとでも自分で作りたいと思っている人、自給自足に興味がある人——そういう人たちに、少しでも役に立てれば嬉しい。
完璧な答えは持っていない。ただ、同じように考えている人と、つながれたらいいなと思っている。
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「うちはこうしてる」「ここが違うんじゃないか」「こういうことを知りたい」——どんな意見でも歓迎です。完璧な答えを持っている人間はいないし、むしろ読んでいる人の経験の方が正しいことだってある。
ひとりで考えるより、いろんな人の知恵が集まった方がいい。気軽にコメントしてもらえると嬉しいです。
サイトのアイコンについて
このサイトのアイコンや写真に登場している子は、末の娘です。
本人は出たがりで、「使ってほしい」と言っています。もちろん了承を得た上で使っています。
兄妹の中でも比較的早い段階からひよこの孵化に興味を持ち、今もその気持ちが続いています。自然に鶏が好き、という感じで、特に教え込んだわけでもないのですが、気がついたらそうなっていました。
猫や犬とは違うので、鶏にあまり積極的でない兄妹もいます。それはそれで普通のことだと思っています。鶏は鳴くし、においもするし、抱っこもしにくい。今の都市型の生活環境で育っていたら、自分自身も同じだったでしょう。
正直、つい最近まで「食べ物は買えばいい」と思っていた側の人間です。
それでも末の娘は、孵化器の前でずっと待っていた。ひよこが出てきた瞬間を、兄妹の中で一番喜んでいた。そういう場面が、このブログを続けている理由のひとつになっています。
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矛盾しているように見えるかもしれない。でも正直に言う——現時点でお金への依存がゼロではないので、ご了承ください。
自給を進めながら、生活の現実とも折り合いをつけていく。その過程もそのまま見せていくつもりです。
