鶏を飼い始めるより1年も前から、うちではシマミミズを養殖している。
目的はひとつ——鶏の蛋白源を自前で作ること。
今回、そのミミズを実際に鶏に与えてみた。結果は「大成功」だったが、 食べさせ方にちょっとしたコツがあった。
養殖箱を鶏の前に置いたときの様子。箱ごと渡すと食いつきが一気に変わった。
なぜ鶏を飼う前からミミズを育てていたのか
市販の配合飼料は便利だが、毎月それなりのコストがかかる。 自家養鶏をするなら、少しでも餌代を自給できないか——そう考えて 鶏を迎える1年前にミミズ養殖を始めた。
選んだのはシマミミズ(シマミミズ)。 繁殖が速く、有機物の分解能力が高い。家庭でも管理しやすいと言われている種類だ。
餌は「段ボール・新聞紙・卵の殻」——生ゴミは使わない
養殖箱の中。段ボールが敷かれ、黒っぽい腐植土にミミズが潜んでいる。
最初は生ゴミや残飯も試した。でも途中でやめた。
理由はシンプルで、残飯のほとんどは鶏が食べてしまうからだ。 鶏が残したものをミミズに回そうとしても、そもそも残らない。
それに生ゴミを使うとコバエなど余計な虫が来やすい。
- 段ボール(濡らして細かくちぎったもの)
- 新聞紙などの紙類
- 卵の殻を乾燥させて粉にしたもの(カルシウム補給)
生ゴミを使わないことで「クリーンなミミズ」になり、他の虫も呼び込まない。
1匹ずつ渡しても食べない——箱ごと渡したら大成功
箱ごと渡したら、夢中でつついていた。大根の断面も見えるが、繊維の多い部分はなぜか食べない。
最初、ミミズを1匹ずつ土から取り出して与えてみた。ところが鶏の反応は微妙で、 においを嗅ぐだけでなかなか食べてくれなかった。
次に、養殖箱ごとそのまま鶏の前に置いてみた。するとすぐに顔を突っ込んで 土をほじくり返しながら食べ始めた。鶏は自分でミミズを探す行動が好きらしい。
バレドロックも真剣な顔でつついていた。
お世話はほぼ不要——置き場所と水分だけ気にする
シマミミズの管理は思ったより手がかからない。
基本は夏は日陰、冬は暖かい場所に置くだけ。 極端な温度変化さえ避ければ、特に何もしなくていい。
餌の補充は数ヶ月に1回、段ボールを追加してあげる程度。 水分が飛んで土が乾いてきたら少し水をかける。 それくらいで十分に元気に育っている。
「虫の世話は面倒そう」と思っていたが、鶏の世話に比べたら圧倒的に楽だ。
今後の目標——鶏小屋に設置して自動で食べられるように
現状は養殖箱を持ち出して鶏のいる場所に置いているが、 理想は鶏小屋の中に養殖スペースを設けて、鶏が自分でつついて食べられる仕組みにすること。
ただ、課題もある。今の養殖箱には小さなミミズがたくさんいる。 小さいものまで全部食べさせてしまうと繁殖が追いつかなくなるため、 ある程度大きく育ったものだけを鶏に渡すような分け方の工夫が必要だ。
給餌の方法はまだ試行錯誤中。でも計画の方向性は正しかったと確信している。 クリーンなシマミミズで鶏の餌代を自給する——この実験は、着実に前に進んでいる。

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